Data Management の新機能: フローの増分更新、Salesforce コネクタ、データ品質に関する警告

2020.2 リリースでは、Tableau Prep フローに増分更新の機能が導入されました。これによって時間が節約され、可能な限り最新のデータで作業できます。また、Tableau Prep の新しい Salesforce コネクタにより、Salesforce データの変換が可能になります。さらに、Tableau Catalog の強化により、データ品質の問題を迅速に検出できるとともに、データエコシステムに関するさらに深いインサイトを取得できるようになりました。

Tableau は、Data Management の機能をセルフサービス分析にもたらすというミッションを遂行しています。2020.2 リリースでは、Tableau Prep フローに増分更新の機能が導入されました。これによって時間が節約され、可能な限り最新のデータで作業できます。また、Tableau Prep の新しい Salesforce コネクタにより、Salesforce データの変換が可能になります。さらに、Tableau Catalog の強化により、データ品質の問題を迅速に検出できるとともに、データエコシステムに関するさらに深いインサイトを取得できるようになりました。私たちは新たなリリースごとに、さらに簡単にデータの変換、管理、検出ができるように強化を行っています。その詳細について、以下をお読みください。

データの増分更新

Data Management で簡単にフローの構築とスケジュールができますが、組織にとって 1 つの大きな課題があるとのご意見が寄せられていました。それは、新しいデータが常に入ってきているということです。毎日毎分、新しい行が追加されているのです。組織はできるだけ最新のデータで分析し、インサイトを得たいと考えていますが、毎回すべてのデータに対してフローを実行する必要があることが課題となっているということでした。そのために時間とリソースが必要となり、結果として、望むとおりの頻度でデータを更新することができません。

今回の新しい増分更新の機能により、さらに頻繁かつこれまでにないほど簡単にフローの更新をスケジュールできるようになりました。Tableau Prep Builder で増分更新を設定するには、新しい行を検出するために使用するフィールドと実行したい増分更新のタイプを指定するだけです。Tableau Prep Conductor でフローをスケジュールする準備が整ったら、各実行について増分更新を指定すると、新しいデータのみが処理されます。たとえば、1 時間ごとの実行がスケジュールされているフローについて、Tableau Prep Conductor で増分更新を有効化すると、新しい行のみが処理されます。増分更新により、時間とリソースが節約されるとともに、データの最新バージョンで作業ができるようになります。

Salesforce データを分析に向けて準備

Tableau Prep に Salesforce コネクタが導入されました。この新しいコネクタにより、Salesforce データを変換するための Prep フローの構築とスケジュールができるようになりました。Tableau Prep で誰もがきわめて簡単に、Salesforce データからのインサイトを運用できるようになります。

注意が必要なデータ品質に関する警告をあらゆる場所で表示

Tableau Catalog に導入された、データ品質に関する警告は、ユーザーに情報を提供する優れた方法となります。このデータ品質に関する警告は、どれも一様に提供されるわけではなく、重大度によって異なります。重大な品質問題の場合は、Viz を開いたときに最初に気付けるようにするべきです。管理者は問題の重大度に合わせて、情報としてのデータ品質警告および注意が必要なデータ品質警告の 2 つの警告タイプから選択できます。注意が必要なデータ品質に関する警告は三角形の黄色いアイコンで表示され、情報としてのデータ品質に関する警告は円形の青色のアイコンで表示されるため、簡単に区別できます。さらに、注意が必要なデータを含んでいるワークシートやダッシュボードには、目立つように上部にバナーが表示されます。注意が必要なデータ品質に関する警告が表示されるようになったことで、ユーザーは重要な意思決定にその Viz を使用するべきかどうか判断することが可能になります。Tableau Catalog により、データエコシステム内の信頼性と品質をさらに簡単に保証できるようになりました。

データリネージに関してダッシュボードまでサポートを拡張

Tableau Catalog のリネージ機能は、簡単なデータガバナンスとインパクト分析に必要な可視性を提供します。2020.2 リリースには、ダッシュボードのサポートが追加されたため、ダウンストリームとなるダッシュボードまで影響を確認できるようになりました。このダッシュボードの追加により、すべての資産の包括的なビューが得られます。